●神運支局 交通バリアフリー教室

 地域住民参加

 神奈川運輸支局は先月31日、横浜市都筑区の支局構内で地元住民を対象に「交通バリアフリー教室」を開催した。支局による住民参加の「教室」は管内初。

 車いす利用者や高齢者の移動の疑似体験を通じて、ハンディキャップのある人のサポート方法を学習。自動車検査コースの見学もセットで実施した。都筑区を中心に小学生10人、10代から70代まで幅広い年齢層の住民ら27人が参加した。

 原田幸夫次長は「重要なのは身体の不自由な人を日常の場面で手助けすること。体験を活用していただければ」とあいさつ。山崎新太郎支局長も見守るなか、課長全員と各課数名の支局全体で運営に当たった。

 神バス協の佐藤匡伸専務理事、車両提供した横浜市交通局港北営業所の神戸今朝夫副所長、金港交通の須田則光常務らも出席した。

 参加者は3班に分かれ、@車いすA高齢者B検査コース見学−の3コースを体験。屋外には、ノンステップバスと通常のバス、座席回転式タクシーや車いす・ストレッチャー専用の福祉車輌を配置。車いす、高齢者各コース参加者がそれぞれ実際に乗降した。

 検査コースでは、独立行政法人・関東検査部神奈川事務所の清水晴夫所長が実際に検査を再現し、案内。ふだん体験できない、下から見た車に歓声があがっていた。自動車ディーラー各社は福祉車輌などを展示した。

 アンケートを行い、「大変役に立った」「障害者の立場で考えるきっかけになった」「サポートの仕方を学べた」などの回答が多く寄せられ、好評を得た。

 神運支局は今後も「教室」を主催していく考え。県内各地の各検査事務所での展開も視野に入れている。

東京交通新聞 2004.8.9(月)