●NPO2団体の申請了承

  県央で福祉有償運営協

 給付額は、与党案では障害基礎年金の約6割にあたる月4万〜5万円だが、民主党は障害基礎年金と同額としている。

東京交通新聞 2005.3.28(月)

 神奈川の県央地区福祉有償運送運営協議会の初会合が25日、厚木市総合福祉センターで開かれた。正福会長を選任し、道路運送法80条1項による同運送の実施主体となるNPO法人2団体の申請予定内容について協議、了承した。

 厚木市、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川町、清川村の6市町村で共同設置、主宰する「市町村共同運営協議会」。

 委員総勢25人の中から、会長に住民代表の落合晴夫氏(厚木市・民生委員児童委員協議会)、副会長にNPO等代表から小久保恭子氏(海老名市・特定非営利法人生活支援の会ステップ)を選任した。

 引き続き、運送実施主体の申請予定内容を事務局が説明した。

 特定非営利活動法人あつぎ障害者自立生活センター(粟谷弘海理事長、厚木市恩名354の1)は、利用会員12人(厚木市10人、相模原市2人=着地・厚木市内病院)ですべて身障者。使用車両は、福祉車両1台。稼働は週2日運行で1日平均のべ2人輸送。

 運転者は2人。運転能力については1月に交通エコモ財団の講習受講済み。

 運送料金は、走行1キロあたり40円、基本利用料1回400円(送迎場所から目的地までの走行距離で算出)。他に待機が必要な場合は20分あたり400円。年会費3000円。

 特定非営利活動法人ワーカーズ・コレクティブキャリージョイ(松本美夏代理事長、厚木市恩名922の1)は、利用会員103人(厚木市100人、伊勢原市2人、横須賀市1人=着地・厚木市内学校等)で要介護認定者、身障者、知的障害児ほか。使用車両は、福祉車両7台、セダン10台で運送。稼働は週6日運行で福祉車両は1日平均3台のべ7人、セダンは同平均2台のべ4人輸送。

 運転者は19人(うち2種免取得2人)。かながわ福祉移動サービスネット主催の運転研修を5月受講予定。

 運送料金は、走行1キロあたり30円、事務所からの送迎1キロあたり20円(最高450円限度)。ほか介護料金は実費。入会金3000円、年会費1000円。

 両団体とも、損害賠償措置、管理運営体制、法令順守などを有償運送の条件どおり整備。

 協議では、タク関係で神タ協の花ケ崎修也副会長(相模中央交通社長)が事故処理体制や苦情対応について、全県ハイタクの須田浩章・相模中央交通労組委員長が安全確保のための運転資格についてそれぞれ質した。

 申請内容に異論は出す、キャリージョイについては5月に運転研修受講することを前提に、いずれも了承した。

東京交通新聞 2005.3.28(月)